元の文書
Pathologic 2 - Haruspex Walkthrough (Spoiler-Light)の冒頭部分、一般的な知識に関する部分を翻訳した。適宜補足を入れたり改変しているので元の文書とは多少違うところがある。
はじめに
これはネタバレをできるだけ踏まないように書かれたPC版Pathologic 2の攻略ガイドである。このゲームの自由度はとても高いので起こりうる全ての状況について触れることはできなかった。筆者はこのゲームを4回もクリアしてしているが、それにも関わらずいまだに新しい要素の発見をすることがある。だからもしこのガイドを読んでいて、間違った情報や載っていないことを見つけた時には気軽に私まで連絡してほしい。その状況を発生させたときの手順を詳細なコメントと共に報告してくれると大変助かる。曖昧なものは困るけど。このガイドではゲームの最適な道筋についての自分の見解を説明しているが、その他にもゲームの進め方は無数にある。
このガイドを読むことは、このゲームで意図されている「圧倒的に不利な状況を打開しながら物語を進め、失敗した場合にはそれを受け入れることで得られる体験」とは、ある意味相容れない。開発元であるIce-Pick-Lodgeによって絶妙に調整された「人間同士のつながり、そして私たちの周りの世界とのつながりをテーマとする物語を通して得られる抑圧的でありながらも示唆に富んだゲーム体験」を台無しにしてしまう可能性があるのだ。ということでこのガイドの利用には慎重になってほしい。(要約:このゲームは絶妙なバランスで調整されてるので、攻略ガイドを読むこと自体がせっかくのゲーム体験を損なうことに繋がるから気をつけようね)
Pathologicのストーリーはある意味で推理小説的なのでこのガイドはできる限りネタバレがないように書いた。ただし攻略ガイドという都合上、どうしてもネタバレを含んでしまうことは避けられない。
Pathologic 2の性質上、このガイドでは死の描写や自殺、人体の欠損、ゴア表現、感染爆発、そして多くのデリケートな事柄について言及している。読むかどうかはあなたが判断して欲しい。
このページでは、さまざまなクエストやPoint of Interestsを日ごとに分けて掲載しているが、クエストの区切りの都合上、日中と早朝(日中=朝7:30~真夜中12:00、早朝=翌日の真夜中12:00~朝7:30)を1単位としたほうがゲームの進行上都合がよいので、真夜中の12時ではなく朝の7時半をページの区切りとしている。
マップ、インベントリ、主要キャラクター、マインドマップについて
Map/マップ
マップは街を探索する上で必要不可欠だ。ゲームを始めてから一度でも街の中の曲がりくねった道を歩けば簡単に迷子になってしまうことに気づくだろう。
街を探索したり、新しいクエストやヒントを受け取っているうちに、地図上には進捗を示す様々なマーカーが現れてくる:
- Questマーカー : クエストごとの専用シンボル
- "Points of interest"マーカー : シンプルな円の形
- 隠された"Points of interest"マーカー: 渦巻の形
地図上のクエストマーカーを選択することで、それに対応するMindmap/マインドマップの項目が表示される。またマップ中の建物の色分けは次の通り:
- 黄色 - 店
- 茶色 - クエストや"Points of interest"に関連するもの
- 赤色 - 主要キャラクターの家
- 灰色 - 死んでしまった主要キャラクターの家
- オレンジ色の縁取り - 感染のリスクがある主要キャラクターの家
- 赤色の縁取り - 既に感染してしまった主要キャラクターの家
これらの建物にカーソルを合わせると、建物とその住人の名前を知ることができる。
次は地区について。それぞれの地区にカーソルを合わせると、地区の名前とその地区での評判が表示される。評判の種類については以下の通り:
- Hated/嫌われている。
- Unwelcome/歓迎されていない
- Indifferent/無関心
- Respected/尊敬されている
一旦アウトブレイクが起こると、
- 感染地区は赤色
- 荒廃した地区は灰色
で表示されるようになる。これは自動的にではなくプレイヤーがその地区に入ったタイミングで更新される。前日に感染地区だったところは、次の日には荒廃した地区として表示されることになる。感染地区、荒廃した地区についての詳しい解説はまた後ほど。
Day 5からは倉庫街にあるSoul-and-a-Halves/ソウル・アンド・ア・ハーヴズの倉庫にいる子供との物々交換で、その時点での町全体の最新の感染/荒廃状況を知ることもできるようになる。
街を歩いているときに集中する(LBボタン)ことで、マップを開かずに各種マーカーの方角をオーバーレイ表示することができる。
Inventory/インベントリ
このゲームでは他のゲームでもよく見かけるようなマス目を使ったインベントリシステムを採用している。
置いたアイテムをインベントリ上で回転することはできない。そのため効率的な配置にはテトリスのような工夫が必要になる。つまり2マス以上の大きさのアイテムを置くために1マスアイテムをうまいこと動かして詰める必要があるということ。
また2つ以上持っているアイテムは分割することもできる。またストーリーがある程度進むと4回までインベントリを拡張できるようになる。
People/人々
その時点で遭遇した主要なキャラクター、そして彼らとの関係が表示される。それぞれの顔の下に彼らの現在の状況に応じて、In Danger/感染のリスクに晒されている、Infected/感染している、Dead/死んでいるといった情報が表示される。
あなたが彼らに対して予防措置を講じた場合、顔の上にレ点でその情報が同様に表示される。ストーリーの過程でキャラクターとあなたとの関係が変化すると、そのキャラクターの表示が別のカテゴリーに移動することがある。
以後この欄に表示される人物を、それらとは一般の人々(いわゆるモブ)と区別して主要キャラクターと呼ぶことにする。
Mindmap/マインドマップ
このゲームでは他のゲームでよく見かけるようなジャーナルやクエストログの代わりに、マインドマップと呼ばれるものを採用している。マインドマップとは「この街で起こっていることに対する主人公の持つ印象」と「あるタスクを完了したいという主人公の願望」を「見える化」するために、主人公の思考と記憶を集めてきて繋ぎ合わせたもの。
画面上ではクエストは赤色で示され、それらをクリックすることでそれぞれに対応したマーカーがマップ上に表示される。
また機会を逃してしまったクエストは黄色で表示される。機会を逃してしまうことが必ずしも悪いことではないので注意しよう。もちろんプレーヤーの選んだ答えが様々な機会を逃すことに繋がることもある。
ステータスについて
Health/ヘルス
他の多くのゲームと同様に、ダメージをうけることでHealth/ヘルスは減少する。これは敵に攻撃される、高いところから落ちる、飢餓状態になった、感染した、などによって起こる。敵の攻撃、落下、そしてCoffee Beans/コーヒー豆かLemon/レモンを食べることで一定量のヘルスが一度に減少する。また感染と空腹による減少は少しずつ徐々に行われる。
ヘルスはBandage/包帯やTourniquet/止血帯を使用することで一定の量を回復することができる。疫病に感染していない場合には、寝ることでもヘルスは少しずつ回復する。
Morphine/モルヒネやBrewed Painkiller/醸造ペインキラーでも少量のヘルスを回復させることができるが、その場合にはその直後に寝ることで多量の体力を回復させることができる。
Hunger/空腹度
時間が経過するにつれて空腹度は少しずつ上昇していく。あなたの健康を維持するためには一日に数回の食事をとらなければならない。空腹ゲージが満タンになるとあなたのヘルスは減少していく。
食べ物を摂るか、Yas+ Tincture/Yas+チンキ剤を使うことで空腹度を減少させることができる。Toast/トーストやSmoked meat/燻製肉、Fish/魚などの多くの食品は、空腹度を下げる代わりにThirst/喉の渇きを増加させるので注意。
またBasic Yas Tincuture(白)/ベーシック Yas チンキ剤(白)やCoffee Bean/コーヒー豆は空腹度を増加させる。
Stamina と Thirst/スタミナと喉の渇き
Stamina/スタミナゲージの長さはどのくらいの間、走ったり、ジャンプしたり、戦ったりできるかを決定する。走ることでスタミナは徐々に減少し、ジャンプや攻撃は一回ごとに一定量のスタミナを消費する。
スタミナゲージはThirst/喉の渇きゲージによって決まる。走ったりジャンプしたり攻撃したりすると徐々に喉が渇いていき、その結果としてスタミナゲージの最大値も減少してしまうので走っていられる時間も短くなってしまう。
走ってる最中にスタミナゲージが0になってしまったら、少しの間だけ歩いてスタミナゲージを回復させよう。またはRBボタンを押して戦闘態勢を取ることで「ジョギング」することもできる。この場合は歩行よりも少しだけ速く移動できる。スタミナが減ることはないものの、喉の渇きゲージは増加する。
もしも戦闘中にスタミナゲージが0になってしまったら攻撃してもダメージを与えることができなくなる。その場合にはLTボタンを押しっぱなしにして敵の攻撃を1回ブロックしてみよう。少なくとも1回くらいパンチを繰り出すだけのスタミナが溜まっているだろう。
水、ミルク、Zürkh+ Tincture (オレンジ)/Zürkh+チンキ剤(オレンジ)を使うことで喉の渇きを癒すこと(=スタミナの最大値を上昇させることができる)。一方で燻製物や乾物を食べたり、Basic Zürkh Tincture(オレンジ)/ベーシック Zürkh チンキ剤を使うと喉の渇きは増加する。
Exhaustion/疲労度
起きている間は疲労度が少しずつ蓄積していく。加えて、モルヒネや醸造ペインキラー、さらにBasic Medrel (Green) Tincture/ベーシック Medrel チンキ剤(緑)を使うごとに疲労度が一定量増加する。疲労度を減らすためには、寝る、コーヒー豆やレモンを食べる、またはMedrel + (green) tincture/Medrel+チンキ剤(緑)を使用すればよい。
Immunity, Infection/免疫力 と 感染
免疫力ゲージは通常時にはゲージ半分の状態を維持するようになっている。例えば何かの原因で減少した場合でも再びゲージ半分で止まるまで自動的に回復する。Immunity Booster/免疫力ブースターやTincture/チンキ剤を使うことで免疫力を高めることができる。感染地区や感染者の近くにいると免疫力は徐々に低下する。またPlague Cloud/疫病雲に接触する、または泥水や腐った食べ物を消費した場合には即時に一定量減少する。
チンキ剤にはグレードがあるが、免疫力を高めたいときには+がついているプラスグレードのチンキ剤のみを使うことをおすすめする。無印のベーシックグレードのチンキ剤は空腹度、疲労度、そして喉の渇きを増加させてしまうが、+付きのチンキ剤はそれらを逆に減らしてくれるので。
免疫力ゲージが0になるとあなたは感染してしまう。そして感染したら初期段階では治療する方法がないことを覚えておこう。感染状態になるとヘルスが徐々に減っていく。そこからもさらに、あなたの感染状態は徐々に悪化しヘルスの減少量も大きくなる。このプロセスを遅めるためには免疫力ブースターを継続して接種するのがよい。免疫力が0になってしまうと、疫病との相互作用によって感染状態はますます悪化してしまうからだ。
はじめて感染したときには、あなたは駅で目が覚めるだろう。そしてNotkin/ノットキンと彼の仲間から免疫力ブースターを投与してもらうことになるのだが、その間彼らのユニークな会話を聴くことになる。
Antibiotics/抗生物質(錠剤でも自家醸造したものでも)は感染状態をある程度治療することができる。また焚き火や火炎瓶、火炎放射器の火に自ら飛び込むことでも、ヘルスは犠牲になるものの感染状態を改善する。ただしこれらの手段では完治することはできない。Shmowder/シュモウダー(ただし使用するとヘルスが大幅に減る)やPanacea/万能薬のいずれかのアイテムのみが感染を完全に治療することができる。
Reputation/名声
街の人々にどういう扱いを受けるかは名声によって決定される。名声は地区ごとに個別に値を持っていて、その地区での名声が「unwelcome/歓迎されていない」 の場合、以下のことが起こる:
- どの店に入っても買い物ができない
- 誰からも取引してもらえない
- 家に入ることさえ拒まれる
「hated/嫌われている」の場合になると、上記に加えて視界に入るなり殴りかかってくる人もいるくらいだ。名声を高めるためには:
- 町の人と話をする
- 病気の人(主要キャラクターでも感染地区でみつけた人でも)を治療する
- 強盗や略奪者を倒す
- いくつかのクエストの報酬
などの方法がある。また以下の行動は名声を失うことになる:
- 罪のない人を殺す
- その死体を略奪する
- 病院の外で臓器を摘出する
- 通常の状態の地区にある家で盗みをする
- 一部のクエストの結果として
主人公Artemy/アルテミーの町全体における名声はゲーム開始時には最低の状態だが、1日目の午後8時には発生する、あるクエストのなかで"それ以前にどんなことをしていても"ニュートラルの状態まで回復する。これを利用することで、1日目のその時間まではその後のことを気にすることなく自由に犯罪を犯すことが可能だ。
子供たちに限っては名声に関係なく取引することができる。またthe Shady Shop/シェーディ・ショップ(倉庫街にある怪しいお店)とthe Broken Heart/ブロークン・ハート(酒場)も名声がどんな状態であっても食べ物を買うことができる。
トラベル、トレード、ゴミ箱漁り、クラフトについて
Travel/トラベル
街の中にはOdongh/オドンが運航する様々なフェリーの路線がある。これを使えば川沿いのいくつかのドックへとフェリーでアクセスすることができる。フェリーに乗るためには時間とボートトークンが必要になる。乗船料金は1トークンだが、Day 8以降は2トークンに値上がりする。
目的を持たずにゲームを進めるのはこのゲームを遊ぶ上で陥りがちな失敗の一つ。ゲーム内の時間はとても限られているので、クエスト中に街の中を移動する必要があるときには、ゴミ箱を漁り、街の人々と取引し、ついでに店で買い物をしながら移動するのが良いだろう。街を目的もなく探索して構わないのは、何もやることがない場合だけだ。
Trading/トレード
オリジナルのPathologicでもそうだったように、物々交換はPathologic 2においても必要不可欠な要素だ。多くのプレイヤーはあまりやりたがらないがそれは間違い。最初の数日間は基本的に出会うことができるすべての人と取引すべき。特に最初の2日間は食料、薬、クラフト素材をいかに備蓄できるかが重要になる。この期間中にこれらの物資を効率的に集めることができれば、その後数日間の食べ物を探す為に必要なコストを大幅に減らすことができる。
その地区での名声が少なくとも Indifferent/無関心 以上なら、その地区の全ての人たちと取引が可能だ。取引の際には「街の人のタイプ」ごとに異なるアイテムを選ぶ必要がある。何度も取引をし、取引に慣れよう。そうすればタイプ毎にどのアイテムを選んだら効率的かわかるようになる。うまい取引の例としては:
- 子供たちはゲーム内で非常に貴重なアイテムであるShmowder/シュモウダーを持っていることがよくある。これを物々交換で手に入れるためにはたくさんのPin/ピン、Needle/ニードル、Nuts/ナッツを用意する必要があるだろう。
- 子供たちはFingernail/フィンガーネイルも持っているが、これはあるタイプの街の人からCoffee beans/コーヒー豆を得るためのトレードに使える。コーヒー豆はAct IIIとAct IVまで取っておくと数百コインで売ることができるようになる。
物々交換以外にも街にある店で食べ物、装備、修理用アイテムを買うことができる。Day 3以降それらは値上がりし始める。特定のアイテムは店にすら並ばなくなる。もし余裕があったらDay 1に食料品店の在庫をすべて買い占めたほうがいいだろう。また様々な防護服、Antibiotics/抗生物質、Sewing kit/裁縫道具、Repair kit/修理道具などの新しいアイテムは特定の日以降に買えるようになる。
Dead Item Shop/デッド・アイテム・ショップでは、Bloody bandage/血まみれの包帯、Broken ampoule/壊れたアンプルなどの他では役に立たないアイテムを、Shmowder/シュモウダー、珍しい食べ物、各種Bullet/銃弾、Twyrine/トゥエリン(ハーブのワイン)、Jewelry/宝石類(リングや懐中時計)などの有用なアイテムと交換することができる。ここで注目すべきなのは宝石類で、これは数百~数千ドルで売ることができる。もしできる限り登場人物を生存させたいと思っているのならシュモウダーも優先して手に入れるべきである。ちなみにDead Item Shop/デッド・アイテム・ショップも名声に関係なく取引することが可能だ。
Scavenging/ゴミ箱あさり
ゴミ箱あさりはこのゲームでお金を稼ぐもう一つの重要な要素。町中のゴミ箱を回ってたくさんの有用なアイテムを手に入れよう。安全が確保できるなら、できる限りゴミ箱を漁るべきだ。ただし感染地区のゴミ箱を漁ることは避けたほうがいいかもしれない。ゴミ漁り中でも時間は進み続けるので、その間にも免疫力はどんどん低下するからだ。同様に荒廃した地区を探索するときにも強盗に攻撃されないように周りに気を付ける必要がある。
街の中では屋外でも大量の物資入った棚を見つけることがあるだろう。the Hindquarter/ハインドクォーター/地区、the Skinners/スキナーズ地区、そしてthe Crude Sprawl/クルード・スプロール地区あたりで見つけることができる。これらは毎日補充されることを覚えておこう。
子供たちは街のどこかにFingernail/フィンガーネイル、Bullet/弾丸、Shmouder/シュモウダー、Nuts/ナッツ、Pin/ピンなどの有用なアイテムの入った箱を隠していてこれはCache/キャッシュと呼ばれる。2日目になるとゲーム中でこの存在を知ることになるが、拾うこと自体は情報が得られる前のゲーム開始時点からできる。もし場所がわかるなら初日から遠慮なく回収して回ろう。
また他人の家に押し入って盗みを働くこともできるが、これは最後の手段としてとっておくべきだ。食べ物や有用なアイテムを手に入れることができるものの、その代償が大きすぎるからだ。
通常の状態の街ではドアをノックする(ただし名声が普通以上が条件)、またはLock Pick/ロックピックを使用して家に入ることもできる。家の中では住人と取引を行うことも可能だ。盗みをすることも可能だがアイテムを盗むたびに名声が低下するし、もし店主に盗みを見られてしまうと以後取引をしてもらえなくなる。
感染地区の家からアイテムを盗んでも名声が低下することはないが、滞在している間はずっと免疫力が低下し続けるので注意が必要になる。家の中には感染者だけでなく、Plague cloud/疫病雲と遭遇することがあるが、狭い部屋の中では当たらないようにうまく逃げ回るのは難しいだろう。また棚や引き出しからも疫病雲が発生することもある。家の中では床に横たわっている感染者を見つけることがあるが、彼らを治療すれば名声を増加させることができる。
感染地区を略奪するのと同様に、荒廃した地区でアイテムを漁っても名声が低下することはない。ただし通常の状態や感染状態に略奪したときよりもその戦利品の質は劣るものとなる。また2~3人の略奪者が家の中にいることは普通で、見つかるとナイフや素手で襲いかかってくるが狭い部屋の中では対処が難しいので注意。
Crafting, Repairing/クラフトと修理
防護用の装備や武器、手術用器具にはすべて耐久ゲージが設定されていて、これは使用するたびに減少する。そして様々なアイテムを使うことで修理が可能だ。状態が悪くなるほど修理に必要なアイテムの量が増えてしまうので、早め早めに修理することが物資の節約につながる。
街の人の中にはアイテムを修理してくれる人もいる。またFactory/工場にあるLair/隠れ家に行くことができるようになれば、Workbench/ワークベンチを使って自力ですべてのアイテムを修理できるようになるだろう。
Lair/隠れ家にはその他にも、インベントリを拡張するための作業台、Alembic/蒸留器、そしてBrewery/醸造装置も設置されている。蒸留器と醸造装置は使用前に修理する必要があるが。
街の中にあるウォーターポンプ(井戸)を修理するには、Spring/ばね、Scrap metal/鉄くず、Chisel/ノミがそれぞれ1つずつ必要になる。感染した地区の井戸はMuddy water/泥水をだすようになり、それから1日経過して地区が荒廃してしまうと井戸は壊れてしまう。上記の修理アイテムを備蓄しておけば、後日水不足に陥った時でも簡単に井戸を修理できるだろう。
Lair/隠れ家では、2種類のTwyre(トゥイア、ハーブの一種)と水からベーシックグレードのTincture/チンキ剤を作ることができる。さらに水とトゥイアとレアなハーブであるWhite Whip(ホワイト・ウィップ)、Ashen Swish(アシェン・スィッシュ)、Swevery(スウェヴェリー)のいずれかの組み合わせからはプラスグレードのチンキ剤を合成できる。
- BrownTwyre、BlackTwyre、BloodTwyreから2種類組み合わせる → ベーシックなグレードのチンキ剤
- 上記のハーブ + White Whip、Ashen Swish、またはSwevery = プラスグレードのチンキ剤
またBrewery/醸造装置を使って:
- Organs/臓器 + チンキ剤 = Painkill/ペインキラー
- Infected Organs/感染臓器 + チンキ剤 = Antibiotics/抗生物質
明るいうちにトゥイア(ハーブ)の採取にいくことは避けるべきだ。なぜなら夜になるとハーブは光を発するので、日中に音を頼りに探すよりも効率よく集めることができる。
Shekhen/シェケン(マップの南東の端っこにある捨てられた村)では大量にトゥイア(ハーブ)を収穫することができる。ここにはSwevery(スウェベリー、ハーブの一種)に加えて、Brown Twyre、Black Twyre、Blood Twyreがたくさん生えている3つの畑がある。そこへの向かいながら道中でもハーブを摘むことで、30~50のハーブを得ることができるだろう。この村へ行って帰ってくるには少なくとも2時間必要になる。もしほかにやることがない場合、この作業は夕方ごろから始めるとよい。
Lair/隠れ家にアクセスできるようになったら、棚にアップグレードと修理のための素材を貯めることをおすすめする。以下が修理素材のリスト:
- Spring/ばね
- Scrap metal/屑鉄
- Tweezers/ピンセット
- Thread/糸
- Button/ボタン
- Safety pin/安全ピン
- Needle/針
- Thimble/指貫
- Chisel/ノミ
- Grindstone/砥石
Sewing kit/裁縫キットは2回目以降のインベントリのアップグレードに必要になる(1->2->2と必要な数が増える)。それに加えて1回アップグレードするごとに、Repellent Cloak/撥水マント、撥水マント、撥水マント、Army Cloak/軍用マントが追加で必要になる。醸造器具をアップグレードするためにはRepair kit/修理キットが必要になる。裁縫キットと修理キットはDay 4から街の衣料品店に出回るようになる。
治療について
Prophylaxis/予防措置
感染地区に住む主要キャラクターを感染から守るためには、感染の可能性を下げる為に予防薬を与えるのが良いだろう。予防措置としてTwyrine/トゥエリン(ハーブから作ったこの地域の伝統的なワイン)かTincture/チンキ剤のいずれかを処方することができる。一度に処方できるのは1つだけなので、可能であれば最も効果的な +Tincture/プラスグレードのチンキ剤を処方しよう。色は何色でも良いが入手数の都合上通常は緑(+メドレル)になる。トゥエリンやベーシックグレードのチンキ剤の処方はそれができない場合にのみ行うとよい。
Diagnosis/診断
このゲームでは人体は3種類のレイヤから成り立っている。Blood/血液レイヤ、Bones/骨レイヤ、そしてNerves/神経レイヤである。このゲームではこの3つのレイヤのどれかが毒されると病気になってしまう。そしてこのゲームにおける治療とはどのレイヤに問題があるのかを発見し、それに有効な医薬品を投与することである。
患者にAntibiotics/抗生物質を投与する前に、まずどのレイヤに問題があるのか(=どのタイプの抗生物質が必要なのか)を見極める必要がある。そのためにはTincture/チンキ剤を与えるとよい。ベーシックグレードのチンキ剤を与えるのが最もお手軽な方法だ。プラスグレードのチンキ剤は効果的だが、どうしても必要な場合以外にはもったいないからやめたほうが良い。異なった種類のチンキ剤を順番に投与することで、どこに原因があるのかがだいたい明らかになるだろう。また患者の痛みが最大にまで達してしまうと、Morphine/モルヒネかPainkiller/ペインキラーを投与するまではそれ以上のチンキ剤を与えることはできなくなる。
Prescription/処方
一度患者の症状の原因が特定できたら、それと対応する色のAntibiotics/抗生物質(自家醸造したものでもピルでもどちらでもよい)を患者に与えよう。Brain/脳を材料に使って醸造した抗生物質は最も効果的だが(続いてHeart/心臓、Liver/肝臓、Kidney/腎臓と効果が薄れていく)、手に入れるのはとても難しい。またShmowder/シュモウダーやPanacea/万能薬を用いて完全に治すこともできる。
主要キャラクターに対しては可能な限り完治させることを勧める。それができない場合、またはシュモウダーや万能薬を温存したい場合には、グレードの高い抗生物質を処方するとよいだろう。一方でそれ以外の人の治療にはできるだけ普通の抗生物質を使うようにして、主要キャラクターの為に物資を温存しておこう。
Surgery/手術
特別な指示がない限り、基本的に手術は死体に対してのみ行うことができる。病院以外で手術を行った場合には大幅に名声が低下するので、それが必要な状況になった時でもそのことは頭の片隅に置いておこう。ただし血液を採取するだけなら名声への影響はない。
手術によって死体から肝臓、腎臓、心臓、脳を取り出すことができる。この順序でScalpel/メスの耐久性への負担が大きくなる。そしてメスの耐久性が低下すると摘出時に臓器を破壊する可能性が高くなる。またEmpty Bottle/空瓶を持っている場合には血液を採取することができる。
感染した遺体から摘出した臓器や血液は感染していることがある。
Hospital/医者のタスク と Public Fund/公的資金
Theatre/劇場での毎日発生する医者のタスク(いわゆるデイリータスク)とPublic Fundからの報酬にはどちらもDay 4からアクセスできるようになる。Public Fundは生き残るためには必要不可欠なもので、Fund/ファンドゲージを満タンまで貯めることで、毎日数千コイン、衣料品、フードクーポン、そしてその日一日を生き延びるために十分な量の食料を獲得することができる。
劇場での医者のタスクは毎日異なるものが用意されていて、完了すると名声とファンドゲージを大きく上昇させることができるが、それだけでは満タンまでは程遠いので、感染地区の路上に倒れている病人にも抗生物質を与える必要がでてくる。最初のうちは大変な仕事のように思えるが、得られる報酬はコストを大きく上回るので可能なら積極的にやっていこう。
疫病について
Spread/感染の拡散
アウトブレイクが始まると毎日どこかの地区が新たに感染するようになる。通常は前日感染していた地区の隣の地区に感染が広がり、そして前日感染していた地区は次の日には感染状態は解除されるものの、荒廃といわれる状態になる。
感染地区に住んでいる主要キャラクターは感染の危険にさらされる。真夜中になるとあらかじめ処方しておいた予防薬のクオリティに応じて、一定の確率で感染することになる。
Navigating Infected Districts/感染地区について
感染地区に滞在すると、それだけで免疫力が少しずつ減少していく。
感染地区ではPlague clouds/感染雲がPOPするようになる。疫病雲には次の3種類がある:
歩哨型、移動型、ロードランナー型である。
歩哨型は1か所に留まるタイプで、家の中だけでなく屋外の出入り口や門にも現れる。もし歩哨型がPOPしている瞬間をみかけたら、完全に姿を現す前なら通り抜けることができる。その場合には接触しても免疫力が低下することはない。またランタンで照らすことによって追い払うことも可能だ。
移動型は通常のモブNPCのようにゆっくりとさまよっている。通常は感染した家の中で遭遇するので避けるのは難しいだろう。
ロードランナー型は比較的早い速度で道に沿ってまっすぐに移動しているが、近づきすぎるとプレイヤーに向かって突進してくる。このタイプがPOPする地点はたいていの場合プレイヤーから遠く離れているので遭遇しないこともしばしばだ。歩道を歩くのではなく、庭の中を通ったりや歩道から一定距離をとって歩くことでやりすごすことができるだろう。屋外でしか遭遇しない種類の疫病雲である。
感染地区では包帯を巻いた感染者が街を彷徨っている。彼らはプレイヤーを見るとゆっくりと追いかけてくる。そして近くにいるだけで免疫力や感染度に悪い影響を与える。しかし彼らを殺すと名声が減少してしまう。ガード、兵士、ファイアボンバー(火炎瓶を投げる人)たちが彼らを攻撃してくれるので彼らにまかせてしまおう。
Day 5以降はFirebomber/火炎瓶を投げる人たちが街を徘徊し始める。そして感染してる人間を見つけると誰かれ構わず攻撃し始める。
感染地区のWater Pumps/井戸から汲み上げた水は泥水となる。
Warehouses/倉庫街は地区の状態にかかわらず、略奪者や疫病雲が現れないことを覚えておこう。
Navigating Burned Districts/荒廃した地区について
荒廃した地区では略奪者がPOPし、プレイヤーを見つけると素手かナイフで襲い掛かってくる。彼らの数は序盤こそ少ないがゲームが進むにつれて大量にPOPするようになる。当然そのエリア内を歩くことも極めて危険になってくる。
略奪者を倒すとTwyrine/トゥエリン、Lock Pick/ロックピック、Jewerly/宝石を得ることができるので美味しいのだが、攻撃すると音が聞こえる範囲にいる全ての略奪者が反応して、彼らすべてから攻撃されることになるので注意しよう。また略奪者同士もお互いを攻撃しあう。
ガードと兵士たちは略奪者を見つけると攻撃をはじめる。
地区が荒廃してしまうと地区内のすべての井戸は壊れてしまう。Spring/ばね、Scrap metal/鉄くず、Chisel/ノミを使って修理しなければ永久にそのまま放っておかれる。
戦闘と死と難易度について
Combat/戦闘
Pathologic 2の戦闘はとても厄介だ。主人公のアルテミーは兵士でも格闘家でもない。つまり戦闘の訓練を受けていないということだ。さらに武器として使えるものは鉄拳、なまくらなナイフ、古びた銃くらいしかない。つまりどうしても避けられない場合を除いて戦闘はなるべく避けたほうがよい。多くの場合ではスニーキングしながら(Xボタンを押しっぱなしにしながら)移動するか、逃げてしまうのが最善の策。
近接戦闘では
- RTボタンでジャブ
- RTボタンを押し続けることでチャージ攻撃
- LTボタンを押し続けることでブロック
チャージ攻撃で相手のブロックを崩すことができる。またスニーキング中には相手に背後から近づいてバックスタブを決めることができる。多くの戦いにおいては攻撃時には前に出る必要がある。戦闘のコツとしてはむやみに攻撃を繰り出すのは控えて、2~3回のジャブ、または1回のチャージアタックを繰り出し、その後はすぐブロックしよう。そしてブロック中には後退するのも忘れずに。その後相手の攻撃が終わったらすぐ反撃する。これを繰り返せば大概の敵は勝てる。
↓スニーキングを使わないガチな戦闘での基本的な戦い方。動画で戦っているオドン/Odonghは強敵の部類に入るが基本を守りさえすれば1on1ならなんてことない
もしも相手にこちらのブロックを崩された場合、一定時間相手の攻撃を防ぐことができなくなるので、その時間が終わるまでは素直に後ろを向いて逃げたほうがいいだろう。
背後からのスニークアタックを決めることで敵を数秒間スタンさせることができる。そしてスタミナが続く間は、スタンが切れる前にスニークアタックを再び決めて相手をスタンさせるのを繰り返すことで敵をハメることが可能だ。だいたいの場合はスタミナが切れる前に敵を倒すことができるだろう。
銃を使った戦闘は近接戦闘よりもはるかに効率的で安全だが、信頼性は低くなる。ほとんどの敵はリボルバーなら2撃、ショットガンかライフルなら1撃で死亡する。オドンを倒すにはその2倍撃つ必要がある。銃はそのまま撃つこともできるし、照準を合わせて狙って撃つこともできる。銃のDurability/耐久値が最大値を下回ると銃身が詰まる可能性があり、銃のコンディションが悪い場合にはこのジャムは頻繁に発生する。ジャムが発生するとアルテミー(自キャラ)は銃を直す動作を始めるので、その動作が終わるまでは素直に後ろを向いて逃げ回るのをお勧めする。
相手が戦意喪失するまでダメージを与えると相手は戦いをやめて投降してくる。その場合には相手のものを奪ったり、殺してしまったりもできる。
Death/死
まずは死ぬことを恥じるな。死ぬたびにゲームをクリアすることが少しだけ困難になるが、その代わりにこのゲームの世界観について学ぶことができる。失敗はこのゲームを体験する上で重要な部分である。またそれぞれの場面で死んだあとには他では聞くことのできない会話が用意されている。Theatre/劇場にいる間は、ストーリーの過程で死亡した主要キャラクターと話すこともできるだろう。
とは言ってはみたものの、死ぬたびにヘルスの最大値が減少するというペナルティもある。これは26回死ぬまで続き、その時点でのアルテミーのヘルスの最大値は初期値の半分になってしまう。また数回の死亡ごとに以下のペナルティが発生する可能性がある:
- 疲労度ゲージや空腹度ゲージの上昇スピードが上がる
- ハグを伴う会話の選択肢が出てこなくなる
7回目に死んだときに、Fellow Traveler/フェロー・トラベラーからすべてのデスペナルティを無かったことにしようか、という申し出がある。この申し出を受けてしまうと2つある正規のエンディングに辿り着くことが不可能になるが、その代わりに「deal/交渉成立」エンディングを見ることができる。このエンディングで実績が一つ解除されるので実績コンプ勢は覚えておくとよい。
3~4回死んだ後に、the Marrow地区の劇場前の広場に不吉な構造物とともにある人物が現れる。構造物は死ぬたびに少しずつ成長し、そのそれぞれの段階での専用の会話が用意されている。
死ぬと最後のセーブポイントに戻されるのでこまめなセーブを忘れずに。ただし死ぬ前の状態をロードした場合でもデスペナは残る。
Difficulty/難易度
ここまで読んでもまだゲームが難しいって?
Pathologic 2のゲーム体験の重要な側面の一つは苦しみもがくことではあるものの、メニューから難易度を下げるという選択肢もある。ただし一度でも難易度の調整してしまうと実績「Imago」を解除することができなくなる。
どうにもならない状況に陥らない限り、まずは難易度調整をしないことを勧める(訳注:デフォルトの難易度は罠だ、開発に騙されるなって言ってる人もいます)。また難易度調整でスライダーを調整する場合には走ってる間のスタミナの減少速度をいじらないほうがよいかもしれない。ここを調整してしまうとタスクの完了が速すぎて、やることがない時間が頻繁に発生してしまうことになる(訳注:僕はそうは思いません)。